第六回EDHカード紹介《精神を刻む者、ジェイス》
2015年10月25日
今回は、プレインズウォーカーというテーマに沿って、EDHにおける《精神を刻む者、ジェイス》について紹介しようと思う。
☆どんなカード?
ワールドウェイクで登場したプレインズウォーカー。俗に「神ジェイス」と呼ばれることがある。あまりに有名すぎてその能力は説明不要と言えよう。単独で手札補充・自己防衛・ゲームへの勝利を行える、間違いなく最強のプレインズウォーカーのひとり。かつてのスタンダードでも禁止カードに指定され、ゼンディカーブロックがスタンダード落ちした後も、モダンでは当然禁止、レガシーやヴィンテージでも大暴れしている。最近では、レガシーで《時を越えた探索》が禁止されたことによって再び株が上がり始めたとかなんとか。
☆EDHにおける《精神を刻む者、ジェイス》
しかし、EDHにおいてはその圧倒的カードパワーも霞んでしまう。答えは簡単、「対戦相手が3人いるから」。そもそも緑の濃い専用デッキでもない限り、EDHにおいてクリーチャーが数多く並ぶことは少なく(現状トップメタを張っていると言えるジェネラルであればあるほどその傾向は強いように思える)、展開を阻害せずに、3人の対戦相手から《精神を刻む者、ジェイス》を守れるほどのブロッカーを並べることは容易ではない。
そうなると、この《精神を刻む者、ジェイス》はほとんどの場合、使い捨ての《渦巻く知識》として用いられる。しかしよく考えてみて欲しい。いくらレガシーにおける最強ドロースペルの《渦巻く知識》であっても、それが4マナだったら本当に使用に値するのか。「攻撃をジェイスに向けさせることによってライフを守れる」?EDHのライフは40もある。たかだか数点のライフを守ったところで効果は薄い。そもそも、このヴィンテージめいた環境では、40点どころか100万点のライフが一瞬で消し飛ぶことすら日常茶飯事だ。数点のライフを守ることに大きなメリットはない。
挙句、プレインズウォーカーというカードの特性もあって、EDHの華である無限コンボに組み込むことも難しい。《精霊龍、ウギン》のようなものであれば、単体でも盤面を滅ぼしつつ無限に出し入れして+能力を起動し続ければ勝利に繋がるが、このカードにそんな能力はない。一応0能力を無限に使用できれば、ライブラリーをすべて手札に加えることができるが、それも直接的な勝利手段ではなく、別のカードによる決着を要求されてしまう。《時間の大魔導師、テフェリー》のように統率者として使用できるわけでもないので、わざわざ無限コンボに組み込む目的で投入する価値は薄い。
☆じゃあ、EDHでは弱いの?
ここまで《精神を刻む者、ジェイス》というカードを否定してきたが、全く使えないわけではない。逆に、《精神を刻む者、ジェイス》を守る手段を自然に用意できるジェネラルが使えば、60枚構築のときのような強さを発揮できるだろう。具体例を挙げるとすれば、《浄火の戦術家、デリーヴィー》だろうか。
実際にこのジェネラルと卓を囲んだことがあるプレイヤーであれば、こいつの堅牢さを知っているだろう。何回死のうが4マナで登場するうえに、近年のルール改訂によってライブラリーに混ざることすらなくなってしまった。間違いなく、最強のブロッカーだ。マナさえあれば何回でも出てくるこのジェネラルであれば、《精神を刻む者、ジェイス》を守ることができ、確実なアドバンテージに繋げられるだろう。相性の良いフェッチランドも無理なく9枚積むことができ、レガシーやヴィンテージのような強さを実感できるはずだ。
Jace, the Mind Sculptor / 精神を刻む者、ジェイス (2)(青)(青)
プレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
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☆どんなカード?
ワールドウェイクで登場したプレインズウォーカー。俗に「神ジェイス」と呼ばれることがある。あまりに有名すぎてその能力は説明不要と言えよう。単独で手札補充・自己防衛・ゲームへの勝利を行える、間違いなく最強のプレインズウォーカーのひとり。かつてのスタンダードでも禁止カードに指定され、ゼンディカーブロックがスタンダード落ちした後も、モダンでは当然禁止、レガシーやヴィンテージでも大暴れしている。最近では、レガシーで《時を越えた探索》が禁止されたことによって再び株が上がり始めたとかなんとか。
☆EDHにおける《精神を刻む者、ジェイス》
しかし、EDHにおいてはその圧倒的カードパワーも霞んでしまう。答えは簡単、「対戦相手が3人いるから」。そもそも緑の濃い専用デッキでもない限り、EDHにおいてクリーチャーが数多く並ぶことは少なく(現状トップメタを張っていると言えるジェネラルであればあるほどその傾向は強いように思える)、展開を阻害せずに、3人の対戦相手から《精神を刻む者、ジェイス》を守れるほどのブロッカーを並べることは容易ではない。
そうなると、この《精神を刻む者、ジェイス》はほとんどの場合、使い捨ての《渦巻く知識》として用いられる。しかしよく考えてみて欲しい。いくらレガシーにおける最強ドロースペルの《渦巻く知識》であっても、それが4マナだったら本当に使用に値するのか。「攻撃をジェイスに向けさせることによってライフを守れる」?EDHのライフは40もある。たかだか数点のライフを守ったところで効果は薄い。そもそも、このヴィンテージめいた環境では、40点どころか100万点のライフが一瞬で消し飛ぶことすら日常茶飯事だ。数点のライフを守ることに大きなメリットはない。
挙句、プレインズウォーカーというカードの特性もあって、EDHの華である無限コンボに組み込むことも難しい。《精霊龍、ウギン》のようなものであれば、単体でも盤面を滅ぼしつつ無限に出し入れして+能力を起動し続ければ勝利に繋がるが、このカードにそんな能力はない。一応0能力を無限に使用できれば、ライブラリーをすべて手札に加えることができるが、それも直接的な勝利手段ではなく、別のカードによる決着を要求されてしまう。《時間の大魔導師、テフェリー》のように統率者として使用できるわけでもないので、わざわざ無限コンボに組み込む目的で投入する価値は薄い。
☆じゃあ、EDHでは弱いの?
ここまで《精神を刻む者、ジェイス》というカードを否定してきたが、全く使えないわけではない。逆に、《精神を刻む者、ジェイス》を守る手段を自然に用意できるジェネラルが使えば、60枚構築のときのような強さを発揮できるだろう。具体例を挙げるとすれば、《浄火の戦術家、デリーヴィー》だろうか。
Derevi, Empyrial Tactician / 浄火の戦術家、デリーヴィー (緑)(白)(青)
伝説のクリーチャー — 鳥(Bird) ウィザード(Wizard)
飛行
浄火の戦術家、デリーヴィーが戦場に出るたび、またはあなたがコントロールするクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、パーマネント1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。
(1)(緑)(白)(青):統率領域にある浄火の戦術家、デリーヴィーを戦場に出す。
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実際にこのジェネラルと卓を囲んだことがあるプレイヤーであれば、こいつの堅牢さを知っているだろう。何回死のうが4マナで登場するうえに、近年のルール改訂によってライブラリーに混ざることすらなくなってしまった。間違いなく、最強のブロッカーだ。マナさえあれば何回でも出てくるこのジェネラルであれば、《精神を刻む者、ジェイス》を守ることができ、確実なアドバンテージに繋げられるだろう。相性の良いフェッチランドも無理なく9枚積むことができ、レガシーやヴィンテージのような強さを実感できるはずだ。
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