【モダン】精力の護符ランプ(アミュレットブルーム)について 序章
2017年1月1日 モダン○はじめに
昨年の今頃、気合を入れて大真面目にこんな記事(http://statue.diarynote.jp/201601120919079565/)を書いておいて、翌日に花盛りの夏が禁止されてしまいだいぶ落ち込んでいた次第。天は俺を見放したのか。やはり色は多いとダメなのか。俺は山になるしかないのか。
そう思いながらしばらく落ち込んでいたところ、最近になってMOやSCGでほんの少しずつアミュレットが復活してきていることを知り、個人的に制作に取り掛かっていた精霊信者アミュレットとかいうゴミ束を放り出して調査に踏み込んだ。そして、この記事を書くに至った。
○サンプルリスト
晴れる屋のデッキリスト(http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD20801S/)より拝借。
○花盛りの夏禁止による、デッキリストの変更点
精力の護符を置く
→バウンスランド+土地追加セットで一時的にマナ加速
→緑タイタンを出して処刑者の要塞で速攻をつけて8点パンチ
→青パクトを構えながら次のターンにサンホームで二段攻撃をつけて12点パンチ
の高速Killルートや、緑タイタンが1回死んでも
トレイリア西部の変成を起動
→召喚士の契約を持ってくる
→再び緑タイタンを持ってきて攻撃継続
といった動きは以前のアミュレットブルームと変わりない。
では、どのようにして花盛りの夏という主役の抜けた穴を埋めるのか。その役割を担う一人は、《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》。彼女は花盛りの夏禁止前にも2~3枚採用されており、禁止改訂によって今は4枚でほぼ固定となっている。
しかし、梓だけでは土地伸ばし用のカードが明らかに足りない。では誰が採用されたのかというと、こいつだ。
EDHプレイヤーならもしかしたら見たことがあるかもしれない。花盛りの夏や梓に比べると明らかに地味な加速だが、これでも一応3tから緑タイタンで殴り始める動きを達成する助けになる。コンボデッキゆえにとにかく序盤で差をつけるためこちらも4枚採用。
だが、まだ足りない。それだけ花盛りの夏が我々にもたらした恵みは大きかった。そこで、このデッキリストではこいつも採用されている。
EDHでトップデッキを信じて見切り発車タイムワープを撃ったものの、土地を置いてエンドする弱い動きで終わったときによく例えとして名前が挙がるカード。蔑称として扱われるようなカードでも、時と場所を選べば活躍の場が見つかるものだ。しかし所詮は探検、追加の加速であっても2枚程度に抑えられている。
以上2枚の新顔が、新生アミュレットブルームのマナ加速候補だ。(睡蓮の花を採用するタイプについては後日記載。)では何が抜けたのか。ぱっと見ではわかりにくいが、青パクトの枚数が減っていたり、集団意識・黒パクトが枚数減・サイドに降格・不採用のうちどれかの道を辿っていることが多い。また、昔であればメインに1枚は入っていることが多かった龍王ドロモカ・女王スズメバチなどのオシャレ究極生物枠がなくなっている。
○環境の変化によるデッキリストの変更点
アミュレットブルームのデッキリストの大幅変更は、花盛りの夏の終わりによるものだけではない。
花盛りの夏の禁止とともに、もう1枚一緒に天へと還った英雄がいる。それが《欠片の双子/Splinter Twin》だ。カウンター・即死コンボ・時間稼ぎという全ての要素がアミュレットブルームを虐待しにかかっているUR双子デッキが事実上の消滅に追いやられたのだ。やったぜ。高速デッキ殺しとして名高かった双子が消えたことによって当然ながら環境は高速化した。
さらに、SOIブロックの参入によってドレッジが台頭、またたく間にモダン環境に参入した。ほぼ同速で無限に湧いてくるチャンプブロック要員、燃焼による盤面一掃などの理由により、このドレッジというデッキは親和に対して非常に相性が良く、環境内の親和ユーザーは減少した。
UR双子・親和はどちらも「禁止改訂前からアミュレットブルームに対して非常に有利」という特長を持っている。その最たる共通の理由は言うまでもないだろう。
―――――月だ。
この色の多さを全否定するクソカードのせいで、エンチャント破壊に大きく枠を割かなければならなかったのだが、双子の消滅・親和の減少によって、環境から月が減ったのだ。やったぜ。アミュレットブルームは本来、この月対策としてサイドから原基の印章を4枚突っ込むのが定番だったが、今ではそれも1~2枚程度に抑えることができ、他のデッキへの対策の増量が可能になる。元々色が多いデッキであるため、多種多様なアーキタイプに対して致命的なサイドカードをinすることができるのもアミュレットブルームの強みであるといえる。
今回はここまで。
自分なりにデッキリストを調整して実践したら、そのリストとともに細かなサイドプランやプレイングについて書いていく予定です。
昨年の今頃、気合を入れて大真面目にこんな記事(http://statue.diarynote.jp/201601120919079565/)を書いておいて、翌日に花盛りの夏が禁止されてしまいだいぶ落ち込んでいた次第。天は俺を見放したのか。やはり色は多いとダメなのか。俺は山になるしかないのか。
そう思いながらしばらく落ち込んでいたところ、最近になってMOやSCGでほんの少しずつアミュレットが復活してきていることを知り、
○サンプルリスト
晴れる屋のデッキリスト(http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD20801S/)より拝借。
Main Deck
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige》
2《森/Forest》
4《宝石鉱山/Gemstone Mine》
1《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm》
2《グルールの芝地/Gruul Turf》
1《カルニの庭/Khalni Garden》
1《光輝の泉/Radiant Fountain》
1《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary》
4《シミックの成長室/Simic Growth Chamber》
1《処刑者の要塞/Slayers’ Stronghold》
1《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》
3《トレイリア西部/Tolaria West》
2《ヴェズーヴァ/Vesuva》
27 Lands
4《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
4《原始のタイタン/Primeval Titan》
4《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》
12 Creatures
1《否定の契約/Pact of Negation》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
4《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
4《古きものの活性/Ancient Stirrings》
2《探検/Explore》
4《血清の幻視/Serum Visions》
1《集団意識/Hive Mind》
4《精力の護符/Amulet of Vigor》
21 Spells
60 Mainboard Cards
Sideboard
1《幽霊街/Ghost Quarter》
1《亡骸のぬかるみ/Mortuary Mire》
1《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
1《女王スズメバチ/Hornet Queen》
1《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
1《強情なベイロス/Obstinate Baloth》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《呪文滑り/Spellskite》
1《四肢切断/Dismember》
1《濃霧/Fog》
1《否定の契約/Pact of Negation》
1《白鳥の歌/Swan Song》
1《炎渦竜巻/Firespout》
1《原基の印章/Seal of Primordium》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
15 Sideboard Cards
○花盛りの夏禁止による、デッキリストの変更点
精力の護符を置く
→バウンスランド+土地追加セットで一時的にマナ加速
→緑タイタンを出して処刑者の要塞で速攻をつけて8点パンチ
→青パクトを構えながら次のターンにサンホームで二段攻撃をつけて12点パンチ
の高速Killルートや、緑タイタンが1回死んでも
トレイリア西部の変成を起動
→召喚士の契約を持ってくる
→再び緑タイタンを持ってきて攻撃継続
といった動きは以前のアミュレットブルームと変わりない。
では、どのようにして花盛りの夏という主役の抜けた穴を埋めるのか。その役割を担う一人は、《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》。彼女は花盛りの夏禁止前にも2~3枚採用されており、禁止改訂によって今は4枚でほぼ固定となっている。
しかし、梓だけでは土地伸ばし用のカードが明らかに足りない。では誰が採用されたのかというと、こいつだ。
Sakura-Tribe Scout / 桜族の斥候 (緑)
クリーチャー — 蛇(Snake) シャーマン(Shaman) スカウト(Scout)
(T):あなたの手札にある土地カードを1枚、戦場に出してもよい。
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EDHプレイヤーならもしかしたら見たことがあるかもしれない。花盛りの夏や梓に比べると明らかに地味な加速だが、これでも一応3tから緑タイタンで殴り始める動きを達成する助けになる。コンボデッキゆえにとにかく序盤で差をつけるためこちらも4枚採用。
だが、まだ足りない。それだけ花盛りの夏が我々にもたらした恵みは大きかった。そこで、このデッキリストではこいつも採用されている。
Explore / 探検 (1)(緑)
ソーサリー
このターン、あなたは追加の土地を1枚プレイしてもよい。
カードを1枚引く。
EDHでトップデッキを信じて見切り発車タイムワープを撃ったものの、土地を置いてエンドする弱い動きで終わったときによく例えとして名前が挙がるカード。蔑称として扱われるようなカードでも、時と場所を選べば活躍の場が見つかるものだ。しかし所詮は探検、追加の加速であっても2枚程度に抑えられている。
以上2枚の新顔が、新生アミュレットブルームのマナ加速候補だ。(睡蓮の花を採用するタイプについては後日記載。)では何が抜けたのか。ぱっと見ではわかりにくいが、青パクトの枚数が減っていたり、集団意識・黒パクトが枚数減・サイドに降格・不採用のうちどれかの道を辿っていることが多い。また、昔であればメインに1枚は入っていることが多かった龍王ドロモカ・女王スズメバチなどのオシャレ究極生物枠がなくなっている。
○環境の変化によるデッキリストの変更点
アミュレットブルームのデッキリストの大幅変更は、花盛りの夏の終わりによるものだけではない。
花盛りの夏の禁止とともに、もう1枚一緒に天へと還った英雄がいる。それが《欠片の双子/Splinter Twin》だ。カウンター・即死コンボ・時間稼ぎという全ての要素がアミュレットブルームを虐待しにかかっているUR双子デッキが事実上の消滅に追いやられたのだ。やったぜ。高速デッキ殺しとして名高かった双子が消えたことによって当然ながら環境は高速化した。
さらに、SOIブロックの参入によってドレッジが台頭、またたく間にモダン環境に参入した。ほぼ同速で無限に湧いてくるチャンプブロック要員、燃焼による盤面一掃などの理由により、このドレッジというデッキは親和に対して非常に相性が良く、環境内の親和ユーザーは減少した。
UR双子・親和はどちらも「禁止改訂前からアミュレットブルームに対して非常に有利」という特長を持っている。その最たる共通の理由は言うまでもないだろう。
―――――月だ。
Blood Moon / 血染めの月 (2)(赤)
エンチャント
基本でない土地は山(Mountain)である。
この
今回はここまで。
自分なりにデッキリストを調整して実践したら、そのリストとともに細かなサイドプランやプレイングについて書いていく予定です。
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